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茶道(表千家)の考え方はシンプルだと、先生はおっしゃいます。素朴な雰囲気の中で「火を起こし、湯を沸かし、お茶をたてる。ただそれだけのことなのです」。「シンプルだからこそ奥行きがある」と、教室に通う方々は口をそろえられます。その中のおひとりが解説してくださいました。「お茶をたてるまでの作法以外にも、茶道にはいろいろな情報が含まれています。例えば、床の間にかける書や画、お茶碗の焼き物、そしてお花…。知れば知るほど広さも深さも増していくのです」。
男性でも、お茶を始めて焼き物や掛け軸に興味を持つうちに、茶道の魅力に引き込まれていく人がいるそうです。「教室に通うまでには勇気が必要だったけど、始めてよかった」とおっしゃる方にその理由をうかがうと、「日頃の雑事を忘れて、”無我”の境地にひたれる幸せを感じるようになったのです」。さらに、「堅苦しくはない、それでもきちんとした作法が身についていきます。”和”の所作が自然にすうっとできるようになって、身のこなしに自信がつきました」とのことでした。 教室で習ったことを生かして、幼稚園児にお茶を教えている方もおられます。子どもたちは飲み込みも早く、何でもすぐに吸収してくれるので、本当に教えがいがある、ということです。 「教室では、メモをとらずに身体と頭でしっかり覚えるようにしているんですよ」とおっしゃる方も。また、「お茶は栄養面でも身体に良いといいますし、一緒にいただく和菓子にも季節感があって楽しめます」。 茶道は、心安らぐ時間を過ごせるばかりでなく、健康や老化防止のためにもよい、といえそうです。

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